富士通のFMR-50シリーズのノートPCを手に入れました。送料込みで1,000円でした。送付された箱は80サイズだったので、送料や手数料考えると、もはや只で頂いたような物です。
大昔FMR-CARDは興味があって調べたことはありましたが、もう随分前で忘れていました。結局、出会う機会も無いままFMRシリーズは全く触った事が無かったです。このFMR-50シリーズを元にFM TOWNSが作られた事も、今回調べて知った程度です。FMR-60・70・80は24ドット機なんて言われている区別さえ付かなかったです。それぐらいなじみが無い物でした。ウィキペディアも殆ど情報が載っていませんね。あまりにも何も書いて無いので、今回判った事は追記しておきましたw。
届いたPCは、想像よりずっとコンパクトでした。外観も綺麗な方かと。モノクロ液晶で640×400だそうです。FMR-50自体は、PC-98シリーズと同じく4096色中16色出せるそうです。NBXは386SXの16MHzで、メモリー2MB、HDDは20MBでした。BEEPさんで、FMR用の光栄製ゲームが売ってるとか・・・。めったに見ないですよね。
キーボードは確かにFM TOWNSで見たような感じでもありますが、OASYSの流れから来てるそうです。FMキーの役割は何だったんでしょうかね・・・。
側面にメインスイッチ、ACアダプターの口、電源ボタン、拡張メモリースロットでした。このスロットPCMCIAに似てますが、メモリー専用みたいです。電源ボタンはレジュームされるみたいで、完全に切るには、コンセント抜くかメインスイッチ切るかみたいでした。他に、コマンドでpoffと入れれば電源が切れてくれました。
反対側は、ICメモリーカードスロット、リセットスイッチ、キーボード端子、フロッピードライブです。フロッピードライブは作動音こそしますが、実際はアクセスできない状態でした。キーボード端子はTOWNSの似てますよね。
ICメモリーカードスロットには、FM-OASYSが刺さっていました。
後ろはRS-232Cと拡張端子です。拡張端子は何が繋がったんでしょうか。バッテリーの反対側はモデムでも刺さりそうですよね。オプション類の話も全然わからないです。FMシリーズなのにFM音源なんて無かったんでしょうねw。
バッテリーは死んでいます。このデカい端子むき出し仕様とか、98Noteでは液漏れで悲惨なのを見てきましたが、偶々か大丈夫だったようです。
液晶の側面にインジケーターがあります。HDDなんかにアクセスすると点滅します。
付属品は、DOS関係のマニュアルとOASYSのマニュアルですが、すべて揃ってるわけでは無く、本体の説明書はありませんでした。OASYSの冊子もコード表って感じです。フロッピーもすべてなのかはわからないです。そう言えば、DOS6.2とかはTOWNSと共通パッケージだったと思います。
起動させるとMS-DOSの3.1が立ち上がってきました。性能的にはPC-9801NS/E位なので同時期の製品なのかなと思います。
元のオーナーの方は、これでパソコン通信もされていたのか、フルーソフトが沢山入っていました。FMRの環境なんて全然知りませんでしたが、FDのFMR版とかちゃんと有ったんですね。WTERMやlzhやishの解凍ツールももちろん完備されていて、エディタもMIFESやら何やら一通り完備されてる感じでした。速攻バックアップ取りたい気持ちで一杯です。フォルダのタイムスタンプを見ると95年くらいまでは使われていたようですよね。それにしても、98ノートと違って白黒表示がブラウン管そのもので見にくいです。液晶の白黒反転機能無いのかな・・・。
ドライブ類は、HDDとフロッピーくらいと思ってましたが、ドライブがやけに沢山出てきます。アクセスも出来ないのが多いし何か調べれないかと、SYSのフォルダーでそれらしいコマンドを叩いてみると判りました。
ドライブ構成はこんな感じです。実際に接続されていない物多いので、ちょっと不便かも。起動時に98メニューみたいな物が有るのかも知れませんが、検索しても殆ど情報が無いのでよくわからないですね。FMRの5ちゃんスレッドも有ったので見てみたら良いのかな。
2MBのメモリーの使用方法もここで見れます。折角のi386ですが、増設メモリーが無いとカツカツですね。
簡単なアクセサリーツール集みたいなのがマニュアルに載っていたので起動させると、電卓や住所録がありました。
他にF-BASICなんかも載っていました。DOSへの抜け方知りませんでしたが、TwitterでNECと同じ”SYSTEM”コマンドで抜けれると教えて頂き、無事抜け出せました。
他にも富士通の構造化プログラミングの開発ツールも入っているようです。起動させてもよくわかりませんでしたが。
OASYSも入っていましたが、表計算としてアシストカルクも入っていました。
スロットゲームらしき物もありました。Towns時代の初期頃までは生き残っていた様ですので、フリーのソフトも探せばまだ残っているカモですね。もっともフロッピーを何とかしないことには、今だとこのPCとの出し入れはRS-232Cくらいですね。S-RAMカードがあればやりとり出来るかもですが、最近はオクでも見かけないですよね。内蔵の電池も切れてるだろうし色々大変そう。
にしても、1,000円で遊ぶには充分な内容で満足です。出品者の方には感謝です。ファイルの入出力が簡単に出来ればもっと遊べるのですが、フロッピーの故障は98ノートみたいなベルト問題なら良いのですが、コンデンサーだと自分の場合お手上げです。
せっかくなんでもう少しFMRについて調べてみて、完全に壊れるまで遊んでみるのも良いかなとは思います。にしても業務用とは言え、それなりの台数は出回ったはずなのに、情報は跡形も無く無くなっていますよね~。残念。
動画でも紹介しています。
コメント一覧 (2)
コメントありがとうございます。
自分は98シリーズばかりで、当時の仕事で使っていたMFがIBMや日立だったせいか、富士通の端末は全く見ていませんでした。YACIIって汎用機周りなんですね。検索してもあまり出てこなくて・・・。やっくつーってそのままの読み方なのはわかりましたw
モデムの方は穴がモジュラーっぽいのでそうだろうなぁと。98も同じような場所に同じような物がありました。あっちはセカンドバッテリーがついたりもしました。このFMRは映像出力もつけれたのかなとか、OASYSが売りなわりに、パラレルポート無いのかなって疑問は残っています。