年末年始のお休みの最後に、大阪の友人から大きなダンボールが送られて来ました。中にはPC-9801DSとPC-9821As2が入っています。おまけでゲーム関係の物もいくつかありました。cat20190113144215

今回は、その中でもPC-9801DSについて記載します。cat20190113144320

自分も偶々ですが、同一機種の5インチ版を持っていました。今回送って貰った3.5インチフロッピー版のDSは電源が入らなかったそうです。cat20190113144252

電源はRシリーズの頃から使われているPU463Aと言う物で、搭載されていたのは、サンケン製のものでした。このモデルこれ位の年数だとどうもコンデンサーの液漏れなどで壊れちゃうのが多いそうです。電源はオークションでもよく出回ってるみたいなので、探してみようかと思います。DS自体は、電池の液漏れさえしなければ比較的生き残ってるようですので、電池だけニッパーで切り取りました。少しだけ液漏れてしましたが、基板までは到達していないようです。cat20190106200327

友人のDSはメモリーが最大まで増設されていました。自分の物はメモリー自体は別で頂いたのですが、パリティーボードが手に入らなくて、6MBまでで残りをCバスの遅いメモリーと言う構成でした。cat20190113144533

DS専用メモリーなので、入手性は悪目です。今回は、かなりラッキーなケースかと思います。cat20190113144545

そして、これまた貴重な386SX用のCPUアクセラレーターです。IBMの486SLC2と言う物で、元クロックの倍で動いてキャッシュも16MB内蔵だそうです。cat20190113144654cat20190113144719

これを搭載するには、条件があり386SXのCステップ以降が条件となります。CPUにかぶせて使いますが、その際元のCPUが停止できる機構が入っているそうです。cat20190113144351

手持ちのDSは、電源周りは修理済みの物のため、パーツ類は手持ちの物に移植するので、CPUを確認するとC STEPの刻印がありました!cat20190113144449

早速載せ替えてベンチマークです!

元の386sxの16MHzです。cat20190113144805

載せ替えて、キャッシュもオンにしてベンチですが・・・。遅くなってる・・・。cat20190113144823

マニュアルを見るとデフォルトの最高速設定と何やら違ったので戻してみます。持ち主に聞くと、どうしてそうなのかは忘れたそうです。cat20190113144957cat20190113144921cat20190113144941

変更すると爆速に!見違えるほど早いです。ファイル操作でも簡単に判るレベルで全然違います。MAGファイルの展開なら、この速度でほぼ待ち無しになりました。効果てきめんですね。cat20190113112718

ちなみにPC-9821As2の33MHzの状態の記録が残っていましたが、ここには及ばない物の、BXの486SXの20MHz位には追いついたのかも。そもそもPC-9801FS辺りの20MHz機なら40MHzにもなるので追いついていたのかも知れませんね。cat20190113145250

MASLのベンチで、キャッシュオンとオフを比べて見ました。キャッシュの有り無しでもかなり変わります。キャッシュツールのフロッピー付きで良かったです。cat20190113145136cat20190113145146

こちらも上がキャッシュ無し、下がキャッシュアリで、もはや別物です。cat20190113145234cat20190113145219

最後にCPU周りを比べて見ますが、基板のバージョンが違うみたいでジャンパーされているところが違いますね。cat20190113144616cat20190113144637

にしても、アクセラレーターがかなり強力で、これ位あればDOS環境はかなり快適です。386SX用のアクセラレーターは286の物に比べてもあまり出回ってないので、ホント助かりました。速度だけなら早いPentium機を使うのが一番安上がりなことはわかりつつも、限界までパワーアップされたマシンってなんだか楽しいですよね。
動画でも紹介しています。